暗号資産（仮想通貨）のチャートを見ているとき、あるいはニュースなどで通貨の価格が急上昇し始めたとします。
冷静に判断しようと考えられればいいんですが、やはり勢いのある流れには『乗り遅れたくない！』という気持ちになりませんか？
ですが高い確率で急上昇した通貨は、その後下落していくことが多いです。
急上昇した通貨をなんとか購入したと思ったら下落して売り時を逃し損をする…こういったことを『高値掴み』と呼んでいます。
株もそうですが投資をしていると、この高値掴みをしてしまいそうな場面は何度も訪れるでしょう。
運良く価格が上昇中に売却できればいいですが、購入してすぐに下落するとあわててしまうので危険です。
今回は高値掴みをしないために心がけていることや、もし高値掴みをした際の対処法などを紹介します。
高値掴みとは
高値掴みとは、相場が急上昇中にまだ上がると思い購入したところ、そのあと下落し結果的に高い価格で購入しまったことをいいます。
急上昇した通貨に冷静な判断ができず、「これからまだ上昇するだろう」という直感のような期待で購入すると損をしてしまう場合があります。
価格が急上昇をしているときは、多くの投資家が上に書いたようにまだ上がると期待して購入して結果的に価格が上昇し続けます。
ですが暗号資産は上昇し続けることも下落し続けることもなく、いつかは天井や底に到達します。
急上昇していた価格も必ず下落しますが、様々な理由はありますが安い価格で購入していた投資家が利益を確定させるため売却を始めるなどが原因で下落し始めます。
もちろんその後もまだ上昇を続ける場合や下落する直前に売却し利益を得られる可能性もありますが、まずは購入する前に高値掴みにならないか一度冷静に考える必要があります。
決め事を作っておく
購入時の決め事があれば、価格が急上昇していても行動の基準になるので一度は冷静に立ち止まれます。
自分は普段順張りという方法で投資をしていますが、急な相場の変動時には他の2パターンのやり方で挑みます。
1 購入を見送る
2 下落トレンドに入ってから購入し再び上昇トレンド入りするまで待つ
2は逆張りという価格が下落時に購入して、上昇したら売却する方法です。
1の購入を控えることですが、自分が考えていたトレンドラインとはズレて急上昇しているのでトレンドの終わりを予想し直さないといけません。
売買のタイミングは素早く行わないといけないので、異常なスピードで急上昇している場合はあえて購入を控えるのもいいかもしれません。
暗号資産は上昇と下落が何度も起きるので、急上昇のチャンスを逃して下落してしまってもまた次のチャンスは来ますのでそのときを待ちましょう。
2の逆張りは急上昇が終わり、下落トレンド入りしてから購入します。
上昇と下落を繰り返している暗号資産なので、急上昇が終わってもまたいずれ上昇するでしょう。
もちろんまた急上昇すると見込んで大量に購入するのではなく、あくまで使用できる資金の範囲内でやりくりしましょう。
上に書いた方法を実践するか考えている間にも価格はまだ上昇しているか、あるいは下落してしまっている可能性もあります。
冷静な判断が必要ですが、決めたあとは素早い売買が必須となります。
その判断を素早くできないほど価格が急上昇しているなら、一旦見送るのも選択肢の一つです。
こういった決め事があれば、急な変動にも対処はできると思います。
今回もそうですがすべての投資において必ず守っていることは、あくまで『余剰資金』で投資をするということです。
価格が急上昇し普段取引している額をかなり超えた場合、富を得られるかもしれないと考えてしまっても無理はないです。
そして、これはチャンスだと余剰資金ではなく生活に必要な資金まで投資に使うのは絶対に勧められません。
確かに大きなチャンスが来たと思えば資金のほとんどを注ぎ込み勝負を仕掛ければ、一気に稼げるかもしれません。
ですが、そうしたギャンブルは負けてしまえば資金のほとんどを失うことになります。
あくまで投資は余剰資金で行うことをお勧めします。
もし高値掴みをした場合
もし高値掴みをしてしまった場合は、あわてて売却するのはやめましょう。
購入した直後に下落すると、資金を取り戻すため売却したくなる気持ちはわかります。
ですが下落した価格も下がり続けるわけではなく、再び上昇する可能性もあります。
今まで高値掴みをしたあとは3パターンほど流れがありました。
1 下落直後に売却、購入した価格よりマイナスになる
2 下落しても少しするとまた上昇し始め、価格が購入時よりプラスになった時点で売却
3 価格が下落と上昇を続けるが中々購入額には戻らず停滞し、最後は少しマイナスの辺りで売却
上に書いた3パターン以外にもあるはずですが、この中で一番後悔したのはすぐに売却したパターンでした。
売却したあとにまた少し上昇し、結果的に我慢していればマイナスにはなりませんでした。
あとから振り返ればわかることでしたが、高値掴みをしてしまい価格の下落に焦っていましたね。
暗号資産は上昇と下落が何度もあるので、高値掴みをしてしまったあとは冷静にチャートを見て様子を見るのも悪くはないはずです。
下落した価格が購入時の価格まで戻るかさらに上昇するのを待つのもいいですし、購入時よりマイナスでもまた下落する前に売却するのも一つの手です。
もちろん損切りのタイミングをあらかじめ決めているのなら、当然そのときはタイミングに合わましょう。
まとめ
自分は決め事を作る前は何度も急な価格の上昇に冷静な判断ができず、損をしてしまいました。
決め事を作ったあとは、ある程度相場の変動には対処ができています。
もちろん異常な上昇や下落は一瞬焦りますし、いくら経験を積んでも迷いが完全になくなることはないと思います。
ですが自分の中で指針があると判断が明確になります。
自分のように失敗してからではなく、ぜひ投資を始める前に決め事を考えておきましょう。
