暗号資産(仮想通貨)のチャートの動きを見ていると、1日で何度も上下に動いています。
売買を繰り返し、そのたびにチャートのローソク足が上昇したり下落したり。
軽い上下の動きなら落ち着いて見ていられますが、暗号資産は通貨に関わるニュースや噂で一気に価格変動が起きることがあります。
特にすこし長い期間下落していたのが一気に底辺まで下落したときは、保有している人にとっては気が気でないでしょう。
上記のように売却への動きが一気に動き出した状態のことを「セリングクライマックス」とも呼びます。
大暴落し底辺まで価格が下落するのでデメリットしかないように思えますが、見方を変えればメリットもしっかり見つけられます。
今回はセリングクライマックスについて解説します。
セリングクライマックスとは
セリングクライマックスとは、中期・長期間相場が下落している最中に投資家が弱気になり、売り注文が殺到し価格が暴落することをいいます。
セリングは売り、クライマックスは最高潮で「売りの最高潮」という意味があります。
長いのでセリクラと略されても呼ばれています。
長い期間価格が下落しているとき、あるいは暗号資産に関して悪いニュースが流れたときに大勢の投資家が損失を抑えるため売却に動きます。
大量の売り注文で価格が一気に下落し、それを見て他の投資家も続くことでパニック売りという状態になります。
上記のような状態になるとどんどん価格が下落し、それに続くように他の投資家も売却することでセリングクライマックス/売りの最高潮となってしまいます。
ただしセリングクライマックス後は反発し上昇する可能性があり、悲観的なことばかりではありません。
売り注文が途絶え、価格上昇を期待した投資家による買い注文が増えれば価格は上昇していきます。
価格が底辺に下落したなら安く購入することができて、上昇後に売却すれば利益となるでしょう。
メリット
底辺まで価格が下落した後、買い注文により価格が上昇することが多いです。
投資は、安く購入して高く売るのが基本の1つです。
価格が下がった通貨には、購入に走る投資家も多いでしょう。
価格上昇を期待できない状態(通貨に致命的な問題や取引所が取り扱いを止めるなど)の場合を除き、セリングクライマックス後は価格上昇に期待できます。
今現在は価格が高くて購入できない通貨があったとします。
セリングクライマックスが起きると価格が下落して、購入するチャンスができます。
通貨を保有している人には気が気でないかもしれませんが、最終的に再び価格の上昇を期待できるならデメリットしかないというわけではないでしょう。
デメリット
注意点として本当にパニック売りが始まり、セリングクライマックス状態なのかを見極める必要があります。
相場の下落が、本当にセリングクライマックスなのかの見極めは難しいといえます。
価格が急に下落したからセリングクライマックスだ!と売却してしまい、実際にはすこし売り注文が多かっただけで再び上昇するケースもあります。
その場合せっかく保有していた通貨を売却してしまい、上昇してから売却して得られるはずだった利益を失うことになります。
セリングクライマックス状態になっても、いつが底辺かを判断しなくてはいけません。
売り注文が途絶えるまで相場は下落するので、下落が終わったと思って購入したところでさらに下落することもあります。
一番は保有しているならセリングクライマックス状態になった瞬間に売却、購入したいなら最底辺に落ちてから購入がベストです。
ですがベストの売買はタイミング次第で、すこし様子を見てから第一グループには遅れるもその後に続くようにすると良いかもしれません。
まとめ
セリングクライマックスは、下落市場で投資家が弱気になり一気に売却してしまう状態のことをいいます。
価格は底辺まで落ちますが、その後は買い注文により上昇することが多いです。
安くなった状態で購入し、上昇後に購入時より価格が上がって売却すれば利益となるでしょう。
ただし本当にセリングクライマックスの流れになったのか、ただ単に一瞬下落しただけでまた上昇するのかを見極め必要があります。
チャートを見て判断しつつ、情報収集をして焦らず投資を行っていきましょう。