暗号資産(仮想通貨)について検索していると「FUD」という言葉を見たことがあると思います。
ファッドまたはエフユーデーと呼ばれるFUDは暗号資産関係以外にも使われる言葉てすが、簡単にいえば「悪い噂」という意味で考えられています。
他の投資よりもちょっとしたニュースや発言により価格が変動する暗号資産において、悪い情報や噂=FUDは価格を下落させる可能性を秘めています。
今回はFUDについて解説します。
FUDとは
FUDはFear・Uncertainty・Doubtの頭文字を取った言葉で、直訳すると恐怖・不安・疑念という意味があります。
他の業界ではマーケティング手法としても使われる言葉ですが、主にポジティブではなくネガティブな意味で使われています。
目的としてはネガティブなイメージを情報や噂で与えて、投資家に売却などへ行動に移させ価格操作を行うことと考えられています。
暗号資産取引所へのハッキングや通貨に重大な問題が発生した場合、投資経験が少ないと狼狽売りする人が少なからずいます。
価格操作をしたい人はさらに価格を下落させるために、フェイクニュースや悪い噂を流すことで投資家の不安を煽り、売却へと行動させ価格を暴落させようとします。
通貨が暴落すれば利益を得られる方法もあり、FUDを狙う人たちは暗号資産関係でネガティブなニュースが入ればその流れに乗って価格操作しようとします。
それ以外にも悪いニュースや発言に乗せられた形で多くの人がネット上で拡散し、本当のことと認識され売却に踏み切った例もあります。
暗号資産は価格の変動がある投資で、一瞬下落した通貨も元々人気な通貨ならすこし経てばまた上昇する場合もあるでしょう。
ますば悪いニュースや噂が本当かどうか検証し、慌てて行動せず冷静に対処することを心がけてください。
FUDの例
暗号資産取引所へのハッキング被害や破綻するなどの情報が入ると、売却が多くなり価格は下落します。
さらに「預けた資金は出金できない」や「被害額が数百億円に達し破綻するしかない」など悪いニュースが流れれば、さらに価格の暴落は避けられないでしょう。
著名な人の発言により価格の変動が起きる暗号資産ですが、その発言に乗る形で悪いニュースや噂を流し価格が暴落したことがあります。
実際は著名な人の発言通りになりませんでしたが、これもFUDの一種でありニュースを鵜呑みにした人たちがネット上で拡散したことによりから価格変動が起きることもあります。
各国の規制もFUDを起こしやすく、「国として暗号資産を規制する」というニュースは便上しやすいでしょう。
実際規制した国もありましたが、規制か?というフェイクニュースのあと実際には規制をしなかった例もあります。
ただ悪いニュースが入ると、様々な人たちが活発にネット上で意見を発信します。
それがFUDを目的とする発信だったり、意図せず結果的にFUD扱いされた発信になったりなど様々なケースがあります。
FUDの対策
ネガティブな情報が入っても、冷静に対処する必要があります。
現代ではニュースや速報を、簡単にネット上に拡散することができます。
FUDは不安や恐怖から人が悪い方向へ行動してしまうことなので、まずは落ち着いて情報の信憑性を確認することから始めましょう。
普段の情報収集にしても1つのサイトや発信者から来るニュースだけで判断せず、複数の情報元を確保しておくといいでしょう。
悪いニュースや噂を聞いたとしても複数の情報を元に考え、正しいかをどうかを判断してから行動に移してください。
まとめ
FUDを情報収集している最中に聞いたら、落ち着いて対応する必要があります。
その情報や噂が本当なのか様々な方法から調べ、正しいか判断します。
普段から暗号資産関係の情報収集は1つのサイトや投資家に頼らず、複数に増やして検証していきましょう。