暗号資産(仮想通貨)を知っていくうちに『PoW』という単語を目にしたと思います。
PoWは、簡単にいうと取引の検証/承認方法のことをいいます。
コンセンサスアルゴリズム(合意の計算方法)の1つです。
暗号資産のマイニングに関わっており、複数の方法があります。
今回はPoWについて解説します。
PoWとは
PoWとは、マイニングという計算作業を通して取引の検証/承認を行うコンセンサスアルゴリズムの1つです。
ちなみにPoWはProof of Work(プルーフオブワーク)を略した言葉で、日本語に訳すと作業の証明などの意味があります。
マイニングは、暗号資産の取引や送金などのデータをブロックチェーンにつなぐ方法です。
ブロックチェーンはインターネット上の台帳のようにイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。
暗号資産は法定通貨のように国・政府・銀行などから発行されるわけではなく、管理者はいません。
そんな中で取引や送金を成立(ブロックチェーンにつなげる)させているのは、マイニング作業をしている人=マイナーです。
暗号資産の取引などが発生した瞬間、そのデータをマイナーが承認作業することによってブロックチェーンにつなぎます。
いち早くこの承認作業を正しいと認められた人がブロックチェーンに取引などの情報をつなぎ、報酬として暗号資産を新規発行で手に入れられます。
メリット
・不正に強い
悪意のある個人が取引を不正に改ざんしようとしたら、ブロックチェーンにつながれている過去のブロックからすべて修正しなくてはいけません。
いくつものブロックがつながれているので、すべての取引の記録を改ざんするのは時間もコストもかかります。
不正が起こる可能性が0%だとは断言できませんが、可能性としては限りなく低いでしょう。
・誰でも参加できる
マイニングと同じですが、PoWのメリットは誰でも参加できることです。
マイニング作業ができるパソコンや環境を用意することができれば、誰でも参加は可能です。
デメリット
・51%攻撃
悪意のある集団が結託しマイニングした結果、不正な取引を承認したり正当な取引をなかったことにできるのが51%攻撃です。
取引の承認権利を独占される可能性があります。
また一度送った取引のデータをなかったことにして、二重に支払いをさせる二重支払いが可能になります。
51%攻撃が起きると多重の支払いや不正な取引が起きてしまい、暗号資産の価値が揺らぐ自体になってしまうでしょう。
しかし51%攻撃を行っても暗号資産の価値が下がったり、ハイスペックなパソコンから数多くの人の作業が必用などコストに見合わないという印象があります。
ですが過去に何度か起きているので、51%攻撃を防ぐ解決策が待たれます。
・電気代がかかる
これもマイニングと重複しますが、パソコンを稼働し続けたり複雑な計算処理をする工程でかなり電気代を必用とし、電気代がかさむことになるでしょう。
マイニング作業でブロックチェーンにつなぐ権利を得るためには、ハイスペックなパソコンが必用となります。
企業がハイスペックなパソコンをいくつも用意してマイニング作業に取り組むなど、昔と違い個人が挑むのが難しい状態になっています。
まとめ
自分が投資をする通貨について調べていくと、色々な情報が入ってきます。
メリットばかりではなくデメリットもあり、それらを深く調査することによりメリットの良さやデメリットを回避する手段を考察できるでしょう。
当初の自分のように『とりあえず進められた銘柄』に投資して失敗しないよう、しっかり情報収集して投資は行いましょう。