投資において取引をするタイミングは、投資家によってやり方は違ってきます。
秒・分単位での取引から1日、数カ月や年単位など。
早く利益を得るために短期間で売買する投資を始めても、チャートや価格など見続けるのは大変じゃないですか?
短い期間で投資をするには価格の上昇や下落を予想しなければいけませんし、チャートを常にチェックしていく必要があります。
中々投資を始めたばかりの人には、いきなりは難しく感じるでしょう。
もちろん経験を積んでいけば慣れてきますが、投資を始めたばかりなら最初は長期保有を目的とした年単位での取引方法をお勧めします。
メリット・デメリットについてや短期投資との違いも含めて、今回は長期保有について紹介します。
長期保有とは
長期保有は購入した暗号資産をすぐに売却せず、長期間に保有していく方法です。
ガチでホールドする、略語でガチホとも呼ばれています。
一度購入した暗号資産を年単位など長期間保有し、値上がりを待つというシンプルなやり方をしていきます。
売却のタイミングもここまで価格が上昇したら売ると自分の中で決めておき、そのタイミングが来たら売却するというシンプルなものです。
短期投資のような常にチャートのチェックをしたり、価格の上昇・下落など細かい相場の流れを気にする必要がなくなります。
メリット
長期保有することのメリットは
・手間がかからない
・手数料が抑えれる
・まだ知名度のない通貨に先行投資
・少額でも始められ分散投資ができる
それぞれ解説します。
・手間がかからない
長期保有することにより常にチャートのチェックや、価格の上下を気にする必要がなくなります。
暗号資産は価格の上昇・下落の動きが激しいので、細かく気にするのは精神的に疲れてしまう人もいますが長期保有ならその心配も少ないです。
・手数料が抑えれる
短期投資の取引はその都度手数料がかかり、販売所によってはスプレッドが異なるなど注意する項目が多いです。
長期保有は購入時に手数料がかかりますが、それ以降は年単位など長期で保有するのため売却するときだけしか手数料はかかりません。
・まだ知名度のない通貨に先行投資
ビットコイン以外のアルトコイン、その中でもイーサリアムなど人気な銘柄ではないコインに先行投資する時間ができるのも長期保有のメリットだと思います。
今はまだ時価総額も価格の値段も低いアルトコインを先に購入し、年単位で長期保有しているうちに価値が高まり上昇したとします。
その場合他の人より早く、なおかつ低資金で多くのコインを手に入れているので利益を得られるかもしれません。
もちろん事前に入念なチェックは必要で、価値が低い通貨の場合価格が下がり続ける場合もあるし取引所で取引がなくなる可能もあります。
安易に安いから購入するのではなく、事前にしっかりチェックして複数の通貨に投資をするのをお勧めします。
・少額でも始められ分散投資ができる
投資を始めたばかりの人とって大金を投資するのは最初の一歩が中々踏み出せないですが、暗号資産は少額でも始められます。
それに大金を注ぎ込んだあとに暴落した場合、投資するための資金を失うなどリスクがあります。
ですが少額ならそこまで気負うこともなく投資に挑めるでしょう。
そして分散投資することによってさらにリスク回避が狙えます。
分散投資をすることによって1つの通貨が価格を下げたとしても、他の通貨が上昇していれば損失から逃れることができます。
デメリット
当然長期保有にもデメリットがあります。
・利益を得るまで時間が必要
・売るタイミングを決めるのが難しい
・利益が確定すると確定申告をする必要がある
・アルトコイン選びが難しい
それぞれ解説します。
・利益を得るまで時間が必要
長期保有は年単位など長期間通貨を保有することになるので、短期投資と比べて利益が出るのに時間が必要です。
すぐに資金を増やしたくてもできず、決めた期間まで放置するだけなので投資をしている感じは薄れてしまうかもしれません。
・売るタイミングを決めるのが難しい
短期間で投資をしている場合、順張りでも逆張りでも売るタイミングを決めてから購入します。
自分の場合は購入したときより価格が上にいけば良いので、売るタイミングは特に迷いはありません。
長期保有の場合は年単位などで保有し、ここまで価格が上がったら売却と決めるのは同じです。
ですが短期間で売買を繰り返して売るタイミングがすぐ決断できるならいいですが、長く保有していると売り時が本当に今なのか疑問に思ってしまうかもしれません。
そして売り時と決めた価格が迫っても『今上昇トレンドに乗ってるしもう少しだけ待ってみよう』や『今価格が下がったけど少し待てば上昇するはず』など考えてしまい、中々売却に踏み出せなくなる可能性があります。
・利益が確定すると確定申告をする必要がある
これは投資をしているならどのパターンでも必須ですが、利益が確定したら確定申告をする必要があります。
給与所得以外で年間所得が20万円を超えた場合は、確定申告をしなければいけません。
長期保有しても利益が確定しない限りは関係ないかもしれませんが、利益が20万円以上になった途端に必要となるので事前に調べておくといいでしょう。
・アルトコイン選びが難しい
数多くあるアルトコインを選ぶのは難しく感じるかもしれません。
国内の取引所で取引できるアルトコインの数だけでも数十種類あり、その中でまだ人気のない通貨を選ぶのは選び抜かなければいけません。
安いからといって調べずに大量のアルトコインを購入するのは避けて、事前に時価総額や過去のチャートを見返し成長の気配があるかなど調べる必要があります。
短期取引との違い
短期間で投資をするため、長期保有と違い常にチャートや価格の上昇・下落をチェックする必要があります。
取引の回数が多く、その都度手数料などが取られるので取引所次第で長期保有より資金がかかります。
利益を得るスピードは短期間で取引している方が早く、すぐに資金が必要の場合は手持ちの通貨をうまく売却すれば資金を得られます。
上昇トレンド入りしたから売却することや、下落トレンド入りしてすぐ購入するなど臨機応変に動くことができるのも長期保有との違いです。
短期投資をやるとしても分刻みでの取引は精神的にも疲れる場合があるので、1日単位で考えるデイトレードやもっと長い1ヶ月単位で取引をしていくといいかもしれません。
まとめ
日々チャートのチェックをしたり、価格の上下に一喜一憂するのは人によっては疲れるかもしれません。
長期保有ならそうした作業はほとんど必要としないので、投資を始めたばかりの人には合っているやり方だと思います。
経験を積んだあとは他の方法を模索してもいいですし、自分に合ったやり方をぜひ見つけてください。